倒壊防止 ~軸耐力を確保して倒壊しない建物を実現します~

 倒壊防止とは、柱の軸方向(柱の上下方向)の耐力(荷重に耐える能力)を確保することにより、大きな地震を受けても鉛直方向に潰れないようにして建物の倒壊を防ぐ方法です。 2021年12月現在、484件の実績があり(右グラフ)、最大で震度6強の揺れを受けても全く問題ないことが実証されました。 マンションのように住居内の工事が困難な場合に、1階の独立柱のみSRF補強することで、建物全体のブレを軽減し、震動を安定させる効果があることが最近の研究で明らかになりました。
 公的な基準値(Is値)をクリアしていなくても倒壊防止目的に絞って、計画を行うことができます。全体計画として公的な基準値クリアの補強設計を行い、ピロティや短柱などの構造的な弱点を先行してSRF補強することも可能です。
 この先行SRF補強は、倒壊防止だけでなく公的な基準値向上にも寄与します。

倒壊防止設計事例